酒粕クレイパックの作り方と美肌作り
こんにちは。料理研究家/クレイセラピスト 四十万つばさです。
1月上旬、暦の上では、冬も終盤、最も寒い頃に差し掛かります。
二十四節気でいうと「小寒」
小寒(しょうかん)とは、
「寒の入り」といわれ、これから更に寒さが厳しくなるころ。
小寒から節分までの三十日間のことを「寒の内」といいます。寒が明けると立春になります。
寒さで身体が、縮こまる時期ですが、
●いつも忙しくしている
●ゆっくりお風呂に入れない
●顔の毛穴が気になる
●肌が乾燥しやすい
●肌がくすんでる
これらに当てはまる方は、いませんか?
そもそも酒粕とは?
酒粕は、
「日本酒などのもろみを、圧搾した後に残る白色の固形物」
日本酒を作る過程で、作られた【副産物】のことです。
要するに、日本酒を作る過程でドロドロで白濁した液体を、
・透明な液体を絞ったものが「日本酒」
・搾りカスが「酒粕」
というわけですね。
①酒粕のペースト
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②酒粕の板粕
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③酒粕のばら粕
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ちなみに、酒粕は、そのまま食べることも可能です。
しかし、
酒粕100g中に約8%のアルコールが含まれているため、市販のものでも微量のアルコールが含まれています。
加熱してもおよそ5.5%のアルコールが残ります。
お子さま、妊婦さん、運転前には十分注意してくださいね。
酒粕のもつ栄養素
お米からできている酒粕は、多くの栄養素が含まれています。
わたしたちが、食べているお米と比べても、食物繊維やたんぱく質が多く含まれています。
・食物繊維
・たんぱく質
・ビタミンB群
・オリゴ糖
と、栄養の宝物!酒粕を使いたくなりますね!
・食物繊維
酒粕には、
現代人に不足しがちな食物繊維が豊富に含まれています。
酒粕100g当たり5g、普段食べている炊飯米の10倍です。
食物繊維は、
動物性食品を食べる頻度が高くなるほど不足しやすく、
お肉などをたくさん食べる方、食べる際には、積極的に摂りいれたい栄養素です。
・たんぱく質
酒粕には、
100g当たり15gのたんぱく質が含まれています。
その値は、1日に必要なたんぱく質の1/5です。
このたんぱく質は、「レジスタントプロテイン」と呼ばれ、
体内で吸収されず、大腸まで届く、食物繊維のような機能があります。
食物繊維同様、大腸で腸内細菌の餌になり、整腸作用のある栄養素です。
酒粕のほかにも、こうや豆腐、大豆やそばに含まれます。
・ビタミンB群
ビタミンB群も酒粕に多く含まれる栄養素です。
ビタミンB1は、
普段、精白米を食べる私たちが捨ててしまっている米ヌカにも多く含まれていて、
不足すると食欲不振や疲労の原因になります。
ビタミンB2 は、
皮膚や粘膜、髪などの再生するはたらきがあります。
不足すると、口内炎、皮膚炎を引き起こします。
成長期の子どもが不足すると、長期障害を起こしてしまう恐れもあります。
ビタミンB6 は、
酒粕のほかには、カツオやまぐろ、レバーなどに多く含まれ、
筋肉や血液をつくるときに必要な栄養素です。
・オリゴ糖
酒粕は、
お腹にいいとよく知られるオリゴ糖も含まれます。
オリゴ糖は、発酵の際、麹の酵素によって生み出されます。
消化分解されず、大腸に届き、ビフィズス菌を増殖させ、腸内環を整えてくれます。
酒粕のもつ健康効果
酒粕のもつ代表的な健康効果についてご紹介します。
①消化器官を助ける
酒粕には、
微生物たちが産んだ100種類以上の酵素が含まれています。
酵素には消化器官の働きを助ける効果があり、
更には酒粕に含まれる成分が、腸内の余分な脂肪や残留する油を吸着します。
そして、そのまま便と一緒に出してくれる働きも持っています。
美肌・美容効果
酒粕には、
①のところで、消化器官を助けてくれる働きがあると書きました。
実は、腸と肌には密接な関係があります。
腸内環境が整うことによって肌質に変化が起こります。
更に、
酒粕には、シミの原因になるメラニン色素の素の活性化を抑える働きもあるため、
シミができいくい肌質が作れるのです。
酒粕クレイパックについて
酒粕を食べることでのメリット以外にも、美容パックに使うこともできます。
上記でもお伝えしたように、
酒粕は、シミの原因になるメラニン色素の素の活性化を、
抑える働きをしてくれます。
+αで、酒粕は、保湿効果に優れたアミノ酸も豊富に含まれています。
汚れを吸着してくれる役割があります。
また、肌のPH値も整えてくれるため、
肌が揺らいでいる時などにお使いいただくと、
肌の変化を体感してもらいやすいです。
【酒粕×クレイセラピー】で、両方の効果を存分に体感してみてください。
酒粕クレイパックの作り方
【用意するもの】
・酒粕 100g
・精製水のボトル 100㎖~150㎖
・ホワイトクレイ、ピンククレイなど お好みのクレイ 大さじ1
【酒粕】
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【精製水】
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【作り方の手順】
①小さなビニール袋やジッパーなどに、酒粕をちぎって入れる。お好みのクレイも、加える。
②①に精製水を少しずつ加えながら、袋をもみ、混ぜる。
※精製水は、酒粕とクレイの固さを見ながら量を調整してください。
③酒粕パックの固さは、耳たぶのやわらかさのペースト状が理想。
酒粕クレイパック使い方
【酒粕パックの使い方】
①洗顔後に軽くタオルでふいてから、肌の上に塗布します。
②5~10分ほどその状態をキープして待ち、その後、ぬるま湯でしっかりと洗い流す。
※酒粕は、ものによって麹のツブツブしたものが含まれており、均一に塗布するのは難しいので適当に。
酒粕パックはお風呂の中で行うとより効果的です。
酒粕の香りが苦手な方は、酒粕クレイパックにアロマオイルを垂らすのもおススメです。
まとめ
今回は、
・そもそも酒粕とは何か。
・酒粕の種類のおススメ
・酒粕の栄養素
・酒粕の健康効果
・酒粕クレイパックの美容効果
・酒粕クレイパックの作り方
以上について、書かせていただきました。
乾燥が強い冬を過ぎると、暖かくなってきます。
寒くてお家でおこもりがちですが、
春に向けて肌のコンディションを整えておきたいですね。
何歳になっても、肌がしっとり、モチモチ、潤いたっぷりでいるためにも、
毎日のケアで、身体と心のメンテナンスをしていきましょう。
肌の管理に、今回お伝えした「酒粕クレイパック」を活用して、
セルフメンテナンスをするということが、とても役立ちます。
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