【Q&A】手作りお味噌~仕込み後からの疑問質問~
こんにちは。料理研究家の四十万つばさです。
冬に仕込んだお味噌の、発酵状況いかがでしょうか?
初めての方は、カビが生えていないか、ドキドキしていることと思います。
お味噌を作ったのはいいけれど、誰かに【今の自分のお味噌の状態】を相談したいことはないですか?
|1.お味噌を仕込んだ後、増える保管場所について
Q、仕込んだお味噌を、キッチンのコンロの下に置いて保管していたのですが、何も変化していません。
場所変えた方がいいですか?
A、仕込んでから3か月経っても、色の変化、味噌の柔らかさの変化がない場合は、別の場所に移動することをおススメします。
もし、色の変化、味噌の柔らかさの変化がみられる場合は、そのままのそこに保管しておいても大丈夫です。
Q、 仕込んだお味噌を、カビが嫌で冷蔵庫に閉まっていたけれど、場所を変えた方がいいですか?
A、ぜひ変えて下さい。というのも、仕込んだお味噌も、私たちと同じように生きています。
寒い冬に、植物たちの新しい芽のつぼみが少しずつ膨らんでくるように、お味噌の少しずつ温かい季節に備えて発酵していきます。
新緑の季節、真夏の暑い時爆発的に発酵スピードがあがります。私たちも四季を感じるように、お味噌にも四季を味わってもらうと、美味しいお味噌の仕上がりになります。
Q、 仕込んだお味噌、戸建てで北側のキッチンの窓辺に置いているのに、柔らかくなって、水っぽくなっています。このままで大丈夫ですか?(仕込み11月、ご質問1月)
A、心配なようでしたら、立春すぎまで冷蔵庫の野菜室に保管、もしくは、床下収納があれば、そちらに移動することをおススメします。
ちなみに、キッチンが北側にあるのに、この発酵ペースは速い感じです。この生徒さんに、よくよく聞いてみたら、西日がとても良く当たる窓辺に置かれていました。
冬の西日は低く、そしてお日様はお部屋を暖めてくれるので、その温かさでお味噌もとても早く発酵していたようです。
Q、 表面に白いものが、これはカビですか?(甕、ホーロー容器などで仕込んだ場合)
A、お味噌の表面の白カビ(下の写真のようなやつです↓)みたいものは、産膜酵母(さんまくこうぼ)です。
空気に触れていると表面の一部にできます。気になる方は、取り除いて構いません。
青カビ、赤カビ、黄色カビのように、味を悪くしたりするよるな菌ではないので、混ぜこんでしまえば大丈夫です。
Q、 表面に白いものが、これはカビですか?(ジップロック、ラミジップで仕込んだ場合)
A、お味噌の表面の白カビ(上の写真のような、一部白くなってるところ)みたいものは、産膜酵母(さんまくこうぼ)です。ジップロック、ラミジップで作った場合は、空気に触れていないのでそのままでOKです。
Q、白いもの以外のカビは、どうしたらいいですか?(甕、ホーロー容器、ジップロック、ラミジップ共通)
A、風味や仕上がりに、影響が出てくるので、綺麗なスプーンなどで、取り除いてください。
▶▶▶こちらでも白カビ以外のことは、こちらでもご一読いただけます。
Q、 ジップロック、ラミジップで、保存するときに注意点はありますか?
A、 √空気をしっかり抜いてください。(空気が残っているとカビの原因になります)
√甕・木桶などと比べて薄いので、涼しいところに保管してください。(温度に左右されやすい)
√空気が入っていたら、真空の状態にしてください。(酸素に触れるとカビの原因になります)
√発酵するにつれて、膨らんできます。その際は、こまめに空気を抜いて下さい。(酸素に触れるとカビの原因になります)
Q、 お味噌の食べごろはいつですか?
A、ひと夏越し、半年くらい経つと食べられます。(ひと夏ひと冬おくと、塩の角がまろやかになります)
月日を置くことで、熟成が進みうま味が増していきます。お好みの熟成度合いを、選んでください。
Q、 天地返し(味噌の上下を入れ替えること)は必要ですか?
A、 梅雨明けと秋口にやると良いです。(空気に触れて、より発酵が促され美味しくなります)
ジップロック、ラミジップの保存容器の場合は、袋の上から揉むと良いです。
Q、 手作りと市販のお味噌の違いは、何ですか?
A、市販のお味噌は、大豆、麹、塩に加えて、添加物が入っています。
お味噌に使用されているもので、代表的なものはこの5つです。
√酒精(アルコール)
→保存の為。
ほっておくと熟成が進み、炭酸ガスが発生します。そのため、流通過程で炭酸ガスが膨れて、破裂(最悪ケース)を防ぐためです。
√ソルビン酸K
→カビ、細菌の発生を抑える添加物です。酒精と同じ目的。
(酒精が主で、使用しているメーカーはごく少ないです。)
√ビタミンB2
→着色が目的。
お味噌は酸化すると表面の色が灰色かかってきます。そこにビタミンB2を加えることで、時間が経過しても鮮やかな色を保てるようになる。酒精×ビタミンB2=熟成による褐変を抑える。
√調味料(アミノ酸等)
→グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウムなど化学的に合成された化学調味料です。
アミノ酸、核酸、有機酸、無機塩の4種類があります。
√次亜硫酸ナトリウム
→大豆の脱色、漂白として使用。(特に白味噌は、白くて綺麗な白味噌にするため大豆を漂白。製造過程で取り除かれるため、原材料に表示されないケース有)
※今後もみなさまからのご質問をQ&Aに載せてまりいます。
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