選ぶポイントは5つ!失敗しない産婦人科選び。
妊娠がわかると、次にやらないといけないのが「産婦人科選び」です。妊娠・出産は大事なライフイベントの1つだから、丁寧に決めて行った方が良いです。
妊娠前に産婦人科に行った経験があれば、そこに行ってみてもいいですが、妊娠となると妊婦健診から出産後まで長くお世話になる場所なので、自分に合ったところで、通いやすいところを選ぶことが、超大切!
この記事では、産婦人科を選ぶときのポイント、分娩予約はいつまでにしたらいいか、里帰り出産の場合は、どうしたらいいのかについてご紹介します。

それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるから、知っておくと自分に合った病院を選びやすくなるよ!
産婦人科とは?
産科と婦人科が、まとまって産婦人科です。
産科は、妊娠、分娩、産後に関わることを専門にしています。
婦人科は、主に婦人科系疾患の子宮筋腫、子宮頸癌、性感染症、更年期障害、不妊、生理不順などの病気を扱うことを目的としています。妊娠前に通っていた婦人科があって産科を兼ねていない場合は、妊娠がわかった時点で改めて産婦人科または産科を受診するといいですよ!
しかし、一口に産婦人科といっても、総合病院や大学病院の産婦人科、個人の産婦人科やクリニック、助産院など様々な種類がありますので、各種類のメリットデメリットも触れてみていきましょう!

産婦人科の種類と特徴
①総合病院や大学病院の産婦人科
▶︎特徴:内科、小児科、NICUなどが揃っている総合的な医療体制があること。
▶︎メリット:合併症やリスク妊婦さんなど、出産時に緊急事態が起きたときも、医療設備が充実しているので安心です。
▶︎デメリット:医師が交代制で毎回違う医師になることもあります。医師が担当制の病院もありますが、担当曜日が決まっていたりすると、予約が取りづらいこともあります。
また、待ち時間がとてつもなく長いです。予約していても1〜2時間以上待つのはざらです。
入院中は作業的になることがありますので、産後メンタルが弱っている時には、その対応が冷たく感じることもあります。
■こんな人にはおすすめ!
初産・高齢出産・持病がある人・何かあったときの安心感を重視する人
②個人病院やクリニックの産婦人科
▶︎特徴:産婦人科のみを備えた小規模な個人病院やクリニックで、出産方法を選べたり、妊娠中、産後のケアが充実していて総合病院とは異なります。
▶︎メリット:医師が1人または2名ほどなので、診察時の担当が固定で妊婦健診から出産、産後にかけても同じ医師に見てもらえるため、安心感は抜群。
待ち時間が比較的短い。
小児科を併設しているところでは、出産後も同じ病院で赤ちゃんの健診や予防接種を受けることができます。
食事や入院のサービスにこだわっているところも多く、食事が美味しく、アメニティなども充実しています。
▶︎デメリット:
ハイリスク出産や緊急対応が難しいこともあるので、トラブルが起きた時には提携している総合病院に転院することもあります。
出産後に赤ちゃんに異常が見られた場合には、NICUがないため、必要な場合は転院になるので、事前に要確認が必要です!
■こんな人におすすめ!
自分のペースで診察を受けたい人・食事やサービスを楽しみたい人、2人目以降、前と違う場所で出産してみたい人
③助産院
▶︎特徴:医師はおらず、助産師が妊婦健診、出産を担当。ただし、正常分娩に限りますので、ハイリスクやトラブル、帝王切開、VBACなどの場合は対応してもらえません。
▶︎メリット:自宅にいるようなリラックス空間で健診、出産ができます。
妊婦一人一人に寄り添ってくれるので、予約した時間に他の妊婦さんと合うことがありません。
妊娠中の体調の変化の相談や悩みなど、丁寧に受け答えしてくれます。
産後も、母乳が出やすいように、温かいお茶の用意や、とても美味しい食事が食べられます。
▶︎デメリット:医療処置が必要な場合は、病院へ転院します。無痛分娩や帝王切開にも対応していないので、リスクやトラブルがある場合は、すぐに提携病院に転院します。
■こんな人におすすめ!
ナチュラル思考の人、自然なお産をしたい人・医療介入を最小限にしたい人・助産師と密に関わりたい人
④ 自宅出産
▶︎特徴:助産師の立ち合いで、自宅で出産できる
▶︎メリット:住み慣れた自宅でリラックスし、自分のペースで出産ができます。
▶︎デメリット:緊急対応ができないため、ハイリスク妊婦には不向きで、医師の処置が必要な場合には緊急入院などが必要です
■こんな人におすすめ!
ナチュラル思考の人、身体に負担をかけたくない人、自宅で家族と一緒に温かい出産をしたい人。
① 自分の希望やライフスタイル、バーススタイルを考えて
▶︎自然分娩、無痛分娩、帝王切開、立ち合い出産があるよ
自分の希望する出産方法を扱っているか確認して、陣痛、分娩、回復期を同じ部屋で過ごせるLDRなど、希望する分娩スタイルがある場合は、それに対応してくれる産婦人科を探す必要があります。
▶︎個室か大部屋か、入院設備の快適さはどうか
出産後の入院生活は大切で、基本的に個室しかない病院もありますし、大部屋で空きがない場合に個室になることもあります。その場合は、個室料金を別途取られることもあるので、要チェック。病室の設備や面会のルールも、総合病院、個人病院、助産院などによって大きく異なります。
▶︎里帰り出産するのか、地元で産むのか
産む場所が遠方になると、早めに通院も出産も計画的に決めておく必要があります。パートナーや自分の家族とよく話し合って決めていくのが吉。出産は自分だけの問題ではないので、妊娠初期からパートナーとのコミュニケーションが超重要になってきます!
▶︎産院の医療処置の対応
産婦人科によって、出産のときの会陰切開、浣腸、剃毛、点滴、導尿、分娩監視装置の装着などの医療処置を行うか否かの方針が違います。
どうしてもやりたくない!出産のとき、これだけは避けたい!などの医療処置があるときは、産婦人科医の方針を事前に確認しておくことをオススメします!
② 医師・助産師、スタッフの対応
▶︎説明が丁寧か、質問しやすい雰囲気か
妊娠中はホルモンバランスの変化が著しく体調の変化のアップダウンがありますので、メンタルの変化に向き合ってくれる医師や助産師、看護師がいるか、SNSの見過ぎで不安に煽られたり、モヤモヤしたことがあった時に不安や疑問にちゃんと向き合ってくれる先生が理想的。
▶︎助産師さんの対応や人数
出産時にお世話になるのは医師ではなく、圧倒的に助産師さん!!なので、助産師さんの質はかなり大事!!

結果、とてもいい助産師さんとの出会いがあって、妊娠中も、産後も、助けられたことがたくさんあります!
③ 口コミ・評判の確認
▶︎地域の口コミサイトやSNSを参考にする
実際に通った人の感想はリアルなので、とても参考になります。
私は、必ずホームページ、インスタグラム、X(旧Twitter)、Googleマップのレビューを確認します。各媒体で、掲載されているものが違うので、バランスよく情報を見たり読んだりすることで、産婦人科選びの決め手になるヒントが見つかります!
▶︎悪い口コミもチェック
口コミは、案外いいところばかりが取り上げられるし、目につくことが多いと思いますが、星1つだったり、星が4つでもいい口コミとは限らず、星が5つかなかった理由が書いてあったりします。
口コミを書いてくれた人は、何に対して不満があったのか、自分が気にするポイントか確認すると、受診した時に病院の雰囲気や医師とのコミュニケーションの際に役立ちますよ!
④ 通いやすさ・アクセスの良さ
▶︎家からの距離が重要
妊婦健診には、最低でも14回は通うと、初期のつわり症状があったり、貧血気味だったり、妊娠後期になるとお腹が大きくなって張りやすくなったりなど、健診のために産婦人科に通うのが大変な時期もあります。
自宅や職場から近いことや、公共交通機関でアクセスしやすいかどうかを選ぶポイントにおくのは大事です。
万が一、出産近くなって破水したり、陣痛が来たときのことを想定して、妊婦タクシーや自家用車で行っても遠すぎない場所がオススメ!

毎回でなくとも、パートナーが一緒に行ける時があれば、とても安心できますよね!
⑤ 緊急時の対応力
▶︎夜間・休日の対応、NICU(新生児集中治療室)の有無
緊急時に安心できる体制があるかどうかも重要です!
⑥ 妊婦健診費、分娩費用がいくらか
▶︎健診費用、分娩費用、個室料金などが明示されているか
正常な妊娠、出産は病気ではありません。そのため、妊婦健診や分娩費用は健康保険が適用されません。
自治体からの補助券も使えますが、基本的は検査で約3,000〜5,000円、血液検査などがあると10,000〜15,000円かかります。
総合病院、個人病院、助産院によって費用が異なりますが、健診から分娩までの費用がどれくらいかかるのかを、初診の前にホームページなどで確認するか、電話で教えてもらえるので聞いてみてもいいと思います!
▶︎人気の産院は早々に埋まるので、予約が必要か、いつから分娩予約受付がスタートするかを電話で確認するのがベスト
▶︎目安は、妊娠12〜20週頃までに予約しておくと良い!
■現在の産婦人科と里帰り先の産婦人科が連携できるかチェックする
▶︎基本的に、妊婦健診は出産予定の病院でしか受けられないので、里帰り先で健診を受ける時には、それまでの経過状況などが書かれる「紹介状」が必須。
▶︎里帰り先の病院で「XX週までに一度初診を受けて」など言われるので、条件を聞いておこう!
初めての産婦人科健診はパートナーとコミュニケーションをよくとることから始めよう!
産後鬱にならないためにも、産後に疲れすぎないためにも、ひとりで抱え込んでしんどく、辛くならないためにも、妊娠がわかったら今まで以上に、パートナーとのコミュニケーションを欠かさず、「赤ちゃんがいるのはママの体の中でも、赤ちゃんを一緒に育てていこうね」と言い合える関係性を築いていきましょう!
あなたにとって、妊娠生活が豊かで、出産体験が素晴らしいものになるためにも、大切な時間と大切にしたいことをもう一度確認してみてくださいね。
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