長友佑都選手専属シェフ 加藤超也さんのトークイベント

こんにちは。料理研究家の四十万つばさです。
「いつかお会いしたい人」のTOP10に入っていた、
サッカー日本代表 長友佑都選手専属シェフ 加藤超也さんのトークイベント@「THE CORE KITCHEN / SPACE」お誘いいただき、出席させていただきました!
Contents
|私が、加藤シェフの存在を知ったきっかけ。
我が家の長男は、サッカーをしています。
代表戦は欠かさず見ており、彼が長友佑都選手や、香川真司選手を憧れていました。(もともと、サッカーより、高校野球派のわたしは、サッカー興味なし)
本気で長男がサッカーを始めて、チームに所属したのが小学校三年生。
練習や試合を見に行くたびに、ハードなスポーツだと実感し、「これは、練習後のも、試合に向けての食事管理も、かなり重要だよね」と思いました。
「…でも、普段のごはん、どうしたらいい?」「運動後30分以内に、たんぱく質摂取すればいいの?」
食事管理と言っても、具体的に、どうしていけばいいのかは、わからないことだらけ。
そんな時に、立ち寄った本屋で見つけたのが、長友佑都選手著長友佑都の”食事革命”の本でした。(今や愛読書!笑)
その中で、加藤シェフとのアレコレが書いてありました。これが、わたしが加藤シェフの存在を知った理由です。
そして本を読み終えての感想は、「いつか加藤シェフに、お会いしてみたい!」でした。(長男がサッカーをしてなかったら、知ってても加藤シェフに興味がなかったかも)
加藤シェフのイベントレポート
出逢いのきっかけは?
そもそもの、加藤さんと長友佑都選手の出逢いのきっかけは、
加藤さんが長友佑都選手に、メールを送ったことから始まったそうです。
そして、そのメールの内容は、
「多くの人に、食が大切だということを、知ってもらいたい、届けたい、発信したい」
だからこそ、
「長友佑都選手の専属シェフになり、二人三脚で伝いえていきたい」と伝えたそうです。
その出逢いから始まったのが、長友佑都選手の食事トレーニング!
加藤シェフが大事にしていることは、「予防医学」
予防医学とは?
その名の通り「病気になる前に予防する」ことを目的とした治療のこと。つまりは、健康な体を維持すること。
加藤シェフは、
「1人でも多くの人に、食事の大事さを感じてもらいたい。
その為には、薬に頼るということではなく、日々の食事から見直すことによって
例えば、病気にかからなかったり、アスリートであれば、日々のコンディションが整えられたり、というそんなことが当たり前になる世の中を作っていきたい。」
そうおっしゃっておりました。
こういったこともあり、北里大学北里研究所病院の山田悟医師 から、科学的アドバイスをいただきながら、長友佑都選手の状況共有をして、
医学的根拠を基に食事サポートをしているという、徹底管理をしているということ。
加藤シェフがポートする前の3年間、長友佑都選手は、脱臼、特に筋肉系の怪我が非常に多く、1年間に離脱を余儀なくされていた状況でした。
その時の、食事は
1か月分お取り寄せしてまで、小麦パン、クッキーなど甘いものが大好きで、気にせず好きなだけ食べていた状況だったそうです。
加藤シェフの実際に、行っている食事トレーニングとは?
簡単に言うと、
怪我のリスクを軽減し、選手寿命を延ばす食事をすること。
実際に、長友佑都選手と加藤シェフが行っている食事トレーニングは、以下のようなことでした。
1、徹底した数値管理
(長友佑都選手が、何を食べたか、どのくらいの量を食べたか、塩の量、野菜の量、調味料の量 etc)
実際に、長友佑都選手のパフォーマンスがどのように、変化していくかを発信するためには、この管理の仕方が必要だったとのこと。
2、PFCバランスと栄養素計算(P:たんぱく質 F:脂質 C:糖質)
3、医学的根拠を基に食事サポートを実践
①血糖値をコントロールした長友専用料理の考案
②徹底管理された数値データをレシピ
③医学的エビデンスを根拠にした食事(山田悟医師からの、科学的アドバイスを基に)
「一般の人は、ここまでする必要はないです」と、笑いながらお話ししていたのが印象的でした。
上の三点を具体的に、どのように取り組んできたのか、まとめてみます。
1、徹底した数値管理
具体例1:定期的にパーソナルチェックをする
パーソナルチェックとは?
食物アレルギー検査のことです。
長友佑都選手は、
パーソナルエビデンス(食物アレルギー検査220品目)と、
腸内環境キットを使用し、定期的に腸内環境をチェックしています。
「身体の人それぞれ違うものだから、長友佑都選手に合う食事でも、他の選手に合うとは限らない」
その結果、長友佑都選手は、2年間怪我ないとのこと。(”肺気胸含めた外的要因に伴う怪我を除く)
スポーツをする上で、「怪我は、合って当たり前」と思いがちですが、
このように食事を整えることで、怪我がこれほどめで減少するということは、やったらやっただけの効果が見込める!ということですね。
2、PFCバランスと栄養素計算(P:たんぱく質 F:脂質 C:糖質)
具体例2:ファットアダプト食事法〈たんぱく質(P)3:脂質(F)4:糖質(C)3〉
脂質をエネルギーにする食事法のこと。(スポーツ栄養学の三大栄養素の考え方と、全く違う)
脂質と聞くと、「マーガリンや、バター」などを、思い浮かべがちですが…
そうではなくて、動物性たんぱく質や、良質なオイルを用いて、エネルギーを確保するということ食事法。
こちらの食事法の具体的な内容や特化した理論などは、現在準備中とのことで、近日順次発表されるそうです!
そこで、家庭でも出来る、日常生活にも使える実践編を、教えて下さいました!
ファットアダプト食事法〈実践編〉
ここからは、今からでもすぐに実践出来る食材の取り入れ方や、食べ方などご紹介します。
1、必須脂肪酸を意識して摂ろう!
加藤シェフも、長友佑都選手も、必須脂肪酸の重要性をご存知で、意識して取り入れているそうです。
必須脂肪酸とは?
人間の体に必要不可欠なもの。(必須脂肪酸は体内で作れない絶対必要な脂質、以下の図参照)
上の図にもある通り、オメガ3を含む食材である「魚」は、日本は特に豊かで、とても新鮮なものが手に入るので摂らない手はない!とおっしゃっていました。
(海外では、手に入らない魚もあるから、加藤シェフも毎日、その日使う鮮魚など買い出しに行くそうです。)
例えば、
「魚」だと、シラス、アジ、イワシ、サバ、マグロ、カツオ、サーモンetc
「オイル」だと、アマ科 亜麻仁油 シソ科 えごま油etc
2、アスリートメリット
1、必須脂肪酸を取り入れることで、血流の改善効果が見られる
↓ その結果、血流改善により酸素の供給がスムーズになる
2、持久力の向上が見られる
3、炎症物質の抑制
以下の図にもある通り、必須脂肪酸である、オメガ3を積極的に取り入れることで、
スポーツをした後の炎症の回復も、すごく大きいのですよね。
実際に、2018ワールドカップロシア大会での長友佑都選手の総走行距離は、、、
総走行距離
1位 長友佑都 43.59㎞
2位 柴崎岳 39.95㎞
3位 吉田麻也 34.13㎞
4位 大迫勇也 33.13㎞
5位 長谷部誠 32.45㎞
加藤シェフのレシピ紹介
講演後は
加藤シェフが、長友佑都選手に提供しているお料理の内容が気になるところ!実際に、試食させていただきました。
メニューはこの3つ。レシピは、ご覧いただけたらと思います。
・しらすと彩り野菜のサラダ
・イカと紫キャベツとくるみのソテー
・サバカレーライス
レシピは見ればわかるけど、私の場合食材以外の調味料は、どんなものを使用したらいいのか?と疑問に思うのです。
私が普段使用しているもの、一汁三菜レッスンで使用しているものを参考に載せておきます。
<レシピで使用されている調味料>
醤油、味噌、ホワイトバルサミコ、ピーナッツバター、魚醤、ラカント、ごま油、豆乳です。
まとめ
加藤シェフが冒頭にもお話ししてくださった言葉。
「1人でも多くの人に、食事の大事さを感じてもらいたい。
その為には、薬に頼るということではなく、日々の食事から見直すことによって
例えば、病気にかからなかったり、アスリートであれば、日々のコンディションが整えられたり、というそんなことが当たり前になる世の中を作っていきたい。」
これは、アスリートでなくても、一般の方々にも是非考えてらいたいと、心から思います。
自分の身体を生かすのも殺すのも、自分次第だと。
私は、11歳、8歳、5歳、5か月、という未来を生きていくこどもを育てる母であり、
彼らにできることと言ったら、今後の体力や身体のメンテナンスを食事からトレーニングできることくらいしか、出来ないと痛感する毎日です。
長男の産後、私自身のアトピーが悪化したときには、厳格に「肉、魚、白米、小麦、砂糖」を一切口にしませんでした。これらが、私の身体にとって、消化しずらいもの、今まで取り過ぎていたものだったからです。
この時食べていたのが、いわゆるホールフードと言われるもの。お米だったら玄米。動物性たんぱく質の代わりには、テンペなどの植物性たんぱく質。
そんな時を経て思うのが”いいものも、食べ過ぎや食べ方によっては、害がある。”
私の行う一汁三菜レッスンで、お話しすることですが、家族といえど、おひとりおひとりで、合うもの/合わないものがあると思うのです。
だから、ご自身、ご主人、お子さん…etc 多世代でお住まいの方ほど、日々のごはんの好き嫌いは、無理強いしない。
(私も玄米絶対!時代があったけど、噛めないこどもに消化するのは難しいし、体質、細胞単位で合う/合わないが、ある)
実は、長友佑都選手も、玄米は苦手だそうで、加藤シェフも毎回提供するわけではないそうです。
まずは、知る。それから、どのようにしていくかを選ぶ。
そして、選んでいく目を養っていく。
ということが、これからの時代には求められる生き方ではないかと思います!
食事を変えると身体が変わる!とよく聞くフレーズかもしれません。
でも、実際はやらない人がほとんどで、体調を崩してから、病気になってから、「見直す」方が多いのも現状だと思います。
人生80年、と言われる時代は終わり、人生100年と言われるようになっている現代で、「今」変わらなければ、いつ変わりますか?
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